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バルセロナで実際にあったスリの話と警察に行く際の注意点

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スペイン生活情報

9月6日、外務省よりバルセロナの治安悪化に関する注意喚起のメールが届きました。

バルセロナにおける殺人事件が昨年より増加、強盗が30%増加しているとのことでした。

強盗もただのスリではなく、暴力的になって来ているとのことで、観光客・在住の日本人に十分な注意を促す内容でした。

バルセロナに住んで約5ヶ月。自分自身空き巣にあったり、スリの現場を電車で目撃したり、他人事ではないなと思いながら毎日警戒して過ごしています。

先日友人が日本から観光にバルセロナに来たのですが、スリのターゲットになってしまい、まさかの1ヶ月で2回警察に行くという貴重な(?)体験をしました。

今回はスリにあった際何をするべきなのかと、日本を出る前に読んでおいて欲しい内容をお伝えしていきます。

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日本から遊びに来た友人がスリの被害に

普段からスペイン人の大家さんや、友人と食事に行った際も

『日本人だから気をつけて』

という一言を言われるのですが、日本人はただでさえスリのターゲットに合う確率が高いです。

財布を落としても返ってくる平和ボケした国で、日本人の持ち物は高価なものが多く、

旅行にくる際もここぞとおしゃれをして来られる方も多いのでなおさら。

(参考記事↓)

バルセロナで日本人がスリ・盗難に合う確率が3倍の原因とは?
空き巣事件からちょうど1週間が経ちました。 昨日大家さんと3人で警察に被害届を出しに行ってきました。 なかな...

今回日本から友達が遊びに来た際も、ついたその瞬間から『スリに気をつけてね』ということを口酸っぱく言っていました。相手は大人だしあんまりしつこく言うのもな・・・と思い翌日からは何も言わなかったのですが、

バルセロナについて2日目の夜。

さっそく彼女はスリの被害にあってしまいました・・・。

発生場所はゴシック地区(旧市街)というエリア。多くの観光客が集まるこのエリアは一番犯罪の発生率が多いと言われています。

ゴシック地区にあるピカソ美術館を出てバルでご飯を食べていた時のことでした。

バルセロナのバルで携帯を盗られた話

楽しい夜になるはずだった・・・

友人がスマホをポータブルの充電器に接続しテーブルの自分の目の前に置いていました。

出しっぱなしなのが少し気になったのですが、二人の目の前だし大丈夫だろう。。。と。

バルを移動しよっかとなりお会計を店員さんに頼み、(この瞬間はあった)

二人で話に夢中になっていて、店員さんがお会計を持って来た時、

『え?!携帯がない!!!!!!!』

と友人が言い出したのです。

『えーーーーーーー!!!さっきまで目の前にあったじゃん?!』

店員さんがビルを持って来てくれるまでのたった数分。

つい数分前まで目の前にあった携帯がなくなっていたのです。

おそらく隣のテーブルに立っていた犯人は充電していた携帯のコードを引っ張って自分にたぐりよせたみたいでした。

こっちのスリって本当に近距離でも盗ることにトライして来ます。

こっちが気づいて『え?!』みたいな反応すると、

『え?!』みたいな反応で返して来たりします。(実際私も電車でスリにあいかけた時そうだった)

なので今回も気づかれたら諦めようくらいでトライして来たんだと思いました。

話に夢中の私たちは気づかず、まんまと取られてしまいました。

本当に一瞬の出来事。

バルセロナに着いてからの写真や、今までの思い出の詰まった携帯を友人は失ってしまいました。

イメージ画像

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スリ・置き引きにあってしまった後何をすればいいの??

ここからどうするか?

スリや置き引きにあってしまった後にとる行動の流れを説明します。

  1. その時の様子をちゃんと説明できるようにメモをとる。
  2. 現地の警察に行きレポートを書いてもらう
  3. 日本に帰国後保険の申請する

まず最初に、今回のようにお店の中で被害にあった場合はお店の場所や名前をメモを取る。

ショップカードがあるとそれをもらっておくといいです。

ストリートで被害にあった場合はその通りの名前など。

そして次に警察署に行きます。

警察に届出を出しに行くと、被害にあった場所や状況、犯人を見たかなど質問されます。

そしてその後届けの紙にいろんな情報を記入していきます。

 

スペインであっても記入用紙には英語表記の紙があります、(日本語表記はなし)
警察官の人も英語はある程度話せますが、自分の語学力に自信の無い人は同行者に一緒に警察にいってもらうとか、わからない単語は宿泊しているところでパソコンを借りて翻訳してから向かうなどするとスムーズです。

 

そして一番大事なのが、警察に行く前にパスポートの原本を用意すること。

観光に出かける際にホテルなどに置いて来ている場合は、焦って警察には行かずに一度パスポートを取りに帰ってください。パスポートの原本がないとレポート(事故に関する証明書)は発行してもらえません。

そして最後に、レポートを発行してもらったら、大切に日本に持ち帰って保険の申請をしてください。

 

また、かばんごと置き引きにあった際に万が一パスポートが中に入っていたという場合、日本大使館に行き渡航書を発行してもらう場合があります。渡航書の発行にも警察署のレポートが必要になります。また、パスポートが失くなった際は本人確認と国籍を確認せきる書類(運転免許証など)がひつようになるので、身元がわかるものはなるべく固めて持ち歩かないようにしましょう。

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旅行に来る前に心がけておくことと、確認しておくべきこと

被害に合ってしまったらどうしようも無いのですが、やはり被害に合わないように心がけることも大切です。

外務省のHPにもこのように記載されています。

【内容】
1 2019年8月,カタルーニャ州警察は,昨年に比べバルセロナ市における殺人事件が倍増したほか,強盗事件が約30%増加するなど,治安が悪化している旨を発表しました。

2 バルセロナ市では,今年に入り,外国政府高官がひったくり被害に遭った際に転倒し,頭部を強打して死亡する事件や,高級腕時計を奪われ負傷する事件が発生しています。また,邦人の方も,ひったくり被害に遭った際に転倒し骨折する重傷を負ったり,旧市街を観光中に5~6人の集団に引きずり倒され,金品を奪われたりする強盗致傷事件の被害に遭っています。

3 バルセロナ市に渡航・滞在される方は,多額の現金・貴重品を持ち歩かない,財布等の出し入れは外から見えづらい場所で行う,人通りの少ない時間帯や場所における外出を避けるなど基本的な防犯対策を徹底して,外出の際には,周囲の状況に十分注意し,安全確保に努めてください。

4 防犯対策等
(1)路上強盗
○人通りの少ない時間帯(早朝,夜間等)や場所における外出を避ける。
○スマートフォン等を取り出す場合,周囲に不審な人物がいないか注意を払う。
○犯人が凶器を所持している可能性があるので,絶対に抵抗せず,生命を守る行動を優先する。
(2)腕時計の強盗
○高価な腕時計を着用しない。
○長袖の服を着用するなど,腕時計を見えにくくする。
(3)ひったくり
○道を歩くときはなるべく車道側を避け,荷物は車道側の手で持たない。
○荷物はしっかりと体の前方に置く。
○被害に遭った場合,引きずられると危険なため,荷物から手を離す。
(4)海外旅行保険への加入
万が一,犯罪により負傷し,入院・手術などが必要となった場合,医療費が非常に高額になることがあるため,保険内容をしっかりと確認し,可能な限り充実した保険に加入する。

5 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。

よく海外旅行に行く際に注意されることだと思うのですが、本当にこの通りだと思います。

海外旅行保険の加入は今はわざわざしなくてもクレジットカードに付帯保険が着いている場合が多いと思います。

ただこのクレカの保険でも、その会社によってはそのカードで旅費の支払いをしていないといけないなど規約もあるので出国前にはクレカの保険で十分なのか、海外旅行保険に加入する必要があるのかをしっかりと確認しておきましょう。

また、パスポートのコピーは万が一の時に備えプリントしておくことを推奨します。

パスポートとは別にしておくようにしましょう。

余談:グーグルアカウントのアドレスとパスワードの確認

今回友人の届出を出すのに警察に連れて行ってあげた際に初めて知ったのですが、

『EMEIはわかるか??』と聞かれました。 

EMEI(イーメイ)

初めて聞くその単語を理解できず、初めはEメールのこと言ってんのかな?と思ったのですが、

どうやらこのEMEIというのは全ての携帯につけられた、個別の識別番号だそうです。(世界共通)

携帯電話の料金は滞納されていないか、盗難品で届けが出されているものではないかなどを中古の業者が買い取る際に情報を採取する番号としても使われるようです。

このEMEI番号に、盗難されたと情報を更新する必要が警察ではあるため、聞かれるのですが、

初めて聞くEMEI番号なんてわかるわけがない!!

このEMEI番号携帯を購入した際、箱に貼られているシールに記入されています。

端末が手元にある時はホーム画面の設定>端末情報の中に情報がありますが、

箱の写メなんて取ってないし、取ったところで携帯がないし、

携帯がないからホーム画面から見ることもできません。

『この警察のおっちゃんどうやってその番号を伝えろというんだ・・・』

と友人と二人で術がないよね。みたいになってたのですが、時代はすごいですね。

警察のおじさんが見せて来たのは、警察専用(?)のアプリ。

そのアプリに、携帯でログインしていたグーグルアカウントのメールアドレスとパスワードを入力しろとのこと。

(たまに昔にパスワードをを設定してわからなくなることってありませんか??

こんなところでもグーグルアカウントが活躍します。旅行に出発される前にパスワードが合っているか確認しておきましょう。)

友人が入力すると、なんとその画面に、最後に携帯を使った場所・時間が表示されたのです。

これで警察的には携帯が次どこで使用されたかデータを取れるようなのですが、

ここはスペイン。だからといって携帯が返ってくるわけではありません。

一度失くなったものはもう戻って来ないと思いましょう。

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バルセロナの主要警察所

カタルーニャ広場近くの警察署(レポートは24時間ではない)

リセウ劇場の近くの警察署(24時間あいていてレポートも書いてもらえるが、あまり治安のいい場所ではないので深夜に行くことはおすすめしない)

モンジュイック噴水・カタルーニャ広場すぐの警察署(昼にいったらスリにあった人の行列ができてたのでレポート書いてもらうの時間かかるかも)

シウタデリャ公園・バルセロネータ付近の警察署(ここは訪れたことがない)

行く警察署や時間帯によって待たされる時間は様々。
空き巣の際3時間待たされてこりごりだったので、今回警察の人に何時頃にきたら待たずにレポート待たずに書いてもらえるかを聞きました。
夜の23時〜0時、朝の7〜8時の書いだは比較的空いていて短時間でレポートを書いてもらえるとのこと。
私たちは深夜1時に警察署に行き待ち時間0で書いてもらいましたが、帰り道怖かったので、道や街の道路に慣れていない場合は朝行くことをおすすめします。

 
スマホがなくなると、マップもないし目覚まし時計もない。
いかにスマホが生活の中心になっているか気づかされました。

楽しい旅行が悲しい思い出に変わらないように、できることから心がけてバルセロナの街を満喫してくださいね!!